Claude Code の Mod を使ってみたいが、どこで探せばよいのか、どれを選べばよいのか分からない、という声をよく聞きます。この記事では、Mod が見つかる場所を 4 つに分け、それぞれの使いどころを説明します。そのうえで、「人気」ではなく「コードが読めて、触れるものが少ない」ことを基準に選ぶ方法を紹介します。
Mod は、あなたの権限で動くコードです。ファイルを読み書きし、プログラムを起動し、通信もできます。探す段階から「入れる前に確かめる」ことを前提にして読んでください。
先に結論
- 探す場所は、① Claude Code に最初から入っているもの、② Anthropic の見本、③ マーケットプレイス、④ ModsCodeの 4 つです。
- まず ① と ② で「Mod とは何か」をつかむのが近道です。ソースが公開されていて、テストも付いています。
- ③ は
/pluginの Discover タブで探せますが、並ぶのはプラグイン全般で、Mod だけではありません。 - ④ の ModsCode は、公開されている Mod のうち、コードを読んで確かめられる形のものを一覧にしています。Claude から MCP で、日本語で探すこともできます。ModsCode は個々の Mod の安全を保証しません。
- 選ぶ基準は、星の数ではなく、「何を呼ぶか」「ライセンス」「テストの有無」「更新の続き具合」「動く画面」です。
1. Claude Code に最初から入っているもの
実は、Claude Code の機能のいくつかは Mod としてできています。たとえば /diff のペインがそうです。公式ドキュメントでは、これらのソースが Claude Code のリポジトリの mods ディレクトリに公開されていると説明されています。
diff:/diffのペイン。ボタンの扱いとスクロールを、Mod 自身が処理しています。agents-md:AGENTS.mdをプロジェクトの指示として読み込みます。userConfigの設定項目の例にもなります。sec-default:組織の方針を守る Mod の見本です。telemetry:ほかの Mod が呼べるメソッドを足す Mod です。
どれも、フックのモジュールとテストが揃った完全な形です。自分で書く前に読むと、書き方の標準的な形が分かります。
2. Anthropic の見本
Anthropic は、claude-code-playground というリポジトリの claude-code/mods ディレクトリに、見本の Mod を置いています。公式ドキュメントでは、3 つが挙げられています。
token-weather:コンテキストウィンドウの予報を、プロンプトの上に描きます。blast-radius:rm -rfや強制 push のような危険なシェルコマンドを保留し、何が変わるかを見せたうえで、進めるか中止するかをボタンで選ばせます。replay-theater:/replayを足し、直前の返答で Claude が行ったファイル編集を順に再生します。
それぞれが完全なプラグインで、README に作り方が書かれています。見本はそのまま共有されていて、サポートはありません。試すだけなら、clone して --plugin-dir で 1 セッションだけ読み込むのが手軽です。
git clone https://github.com/anthropics/claude-code-playground
claude --plugin-dir .\claude-code-playground\claude-code\mods\token-weather終了すれば元に戻ります。気に入ったときだけ、マーケットプレイスとして追加して入れます(Mod のインストール手順)。
3. マーケットプレイスで探す
プラグインは、「マーケットプレイス」という一覧から入れます。Anthropic の公式マーケットプレイス(claude-plugins-official)は、最初の対話セッションで自動的に追加されます。セッションで /plugin を実行すると、Discover タブに、追加済みのマーケットプレイスのプラグインが並び、文字を打って絞り込めます。
ここで注意が 2 つあります。
- Discover に並ぶのは、プラグイン全般です。 スキルやコマンドだけのプラグインも混ざっています。Mod かどうかは、詳細の「Will install」にフックが出るか、
hooks.jsonにmodulesがあるかで分かります。 - 公式以外のマーケットプレイスは、自分で追加します。 同僚が作ったものや、作者の GitHub リポジトリは、
/plugin marketplace add 作者/リポジトリで追加します。自動更新は、公式以外ではオフがデフォルトです。更新のたびに自分で中身を読み直せる反面、更新を忘れがちです。
追加する前に、そのマーケットプレイスの出どころ(リポジトリと作者)が信頼できるかを確かめてください。
4. ModsCode で探す
ModsCode は、GitHub で公開されている Claude Code の Mod を集めて、コードを読める形で並べるサイトです。英語版のサイトの ギャラリー には、次のような情報を、Mod ごとに載せています。
- どこに描くか(ペイン、プロンプトの上の帯、ステータス行、通知)
- どんな要素を使うか(ボタン、入力欄など)
- コードが何に触れるか(通信、プログラムの起動、ファイルの書き込みと読み取り、環境変数、モデルの呼び出しなど)
- コードそのもの、または元のリポジトリへのリンク
ギャラリーに載るのは、コードが「読む人が確かめられる形」で置かれているものです。載っていることは、安全だという意味ではありません。 ModsCode は個々の Mod の安全を保証せず、触れるものを読み取って見せるだけです。入れる前に、必ず自分でコードを読んでください。
Claude に聞いて探す
ブラウザで探すかわりに、Claude に頼む方法もあります。ModsCode の MCP サーバーを追加すると、Claude が代わりに検索して、結果を日本語で説明してくれます。追加は 1 行です。
claude mcp add --transport http claude-code-mods https://modscode.com/mcpサインインは要りません。読み取り専用です。詳しくは ModsCode MCP の使い方 にあります。日本語で聞いても、探せます。私たちが 2026 年 10 月 11 日に確かめたところ、日本語の質問 6 件が、すべて意図したパターンに結び付きました。ただし、返ってくる説明は英語です。
search_mods には、条件で絞り込む機能があります。次のように頼むと、安全側に寄せて探せます。
- 「ステータス行に描く Mod を探して。通信とプログラムの起動をしないものだけ」
- 「プロンプトの上の帯を使う Mod を、ファイルを書かないものに限って見せて」
このとき、without に network(通信)、process(プログラムの起動)、writes(ファイルの書き込み)、env(環境変数)、model(モデルの呼び出し)などを渡して、それに触れる Mod を除きます。ほかにも、描く場所で絞る places、使う要素で絞る elements があります。ライセンスで絞りたいときは、search の licence を使います(permissive なら MIT や Apache-2.0 のような寛容なライセンスだけ)。気に入った Mod が見つかったら、get_mod で設計を、get_code でコードを読めます。
5. 星の数で選ばない
GitHub の星の数は、リポジトリ全体の人気です。次の理由から、Mod を選ぶ基準には向きません。
- 1 つのリポジトリに、複数の Mod が入っていることがあります。 星は、その中の個々の Mod の出来を表しません。
- 星は、安全性を表しません。 人気のあるリポジトリでも、触れるものが多い Mod はあります。
- 新しい Mod には、星がまだありません。 良い Mod を見逃します。
そのため、ModsCode のギャラリーは、星の数でなく、描く場所、使う要素、コードが触れるものを手がかりに絞り込めるようにしています。
6. 選ぶ基準
Mod の候補が見つかったら、次の表のとおりに確かめます。
| 見るもの | 確かめ方 | 分かること |
|---|---|---|
| 何を呼ぶか | Mod のフォルダで claude plugin validate . を実行し、calls: の行を読む | 通信、プログラムの起動、ファイルの書き込みをするか |
| 何に反応するか | 同じ出力の hooks: の行を読む | tool.call や prompt.submit など、会話に介入する範囲 |
| ライセンス | リポジトリの LICENSE | 再利用や改造をしてよいか。無いと原則として使えません |
| テスト | tests フォルダの *.test.ts | 作者が動作を固定しているか。claude plugin test で自分でも走らせられます |
| 更新 | 最後のコミットの日付 | 今の Claude Code に追随しているか |
| 必要なバージョン | claude --version | ターミナルは v2.1.287 以降、デスクトップアプリの同梱版は v2.1.286 以降 |
| 動く画面 | README、または描く場所の一覧 | ターミナルだけか、デスクトップアプリでも描かれるか |
| 作者 | GitHub のプロフィールと履歴 | 続けて保守されているか |
特に最初の 2 行は、数分で読めて、判断の決め手になります。たとえば、画面に文字を出すだけの Mod が $.http.fetch や $.process.run を呼んでいたら、その理由が説明されているか確認してください。読み方の詳細は 他人の Mod を入れる前の安全チェック にまとめています。
画面の描画が、デスクトップアプリや VS Code でどう違うかは Mod はどこで動くか を見てください。
7. 試してから入れる
候補を選んだら、いきなり入れずに、次の順に進めてください。
- clone して、コードを読む(特に
register.js)。 claude plugin validate .で、フックと呼び出しの一覧を確かめる。claude --plugin-dir .\some-modで、1 セッションだけ読み込んで試す。- よければ、読んだコミットを指定して入れる。マーケットプレイスの追加時に
#refでタグやコミットを固定できます。
作者が更新すると、中身が変わります。自分で読んだコミットを入れるのが、いちばん安全です。
8. 探すより作ったほうが早いとき
「ブランチ名を表示するだけ」のような小さな Mod は、探すより作るほうが早いことがあります。Claude に「こういう Mod を作って」と頼めば、Claude が書いてくれます。自分で書きたいときは 初めての Mod の作り方 と 画面に状態を表示する Mod が、手順と動作確認済みのコードを示しています。書いたら 自動テスト で動作を固定しておくと、直したときに壊れていないか分かります。
まとめ
- 探す場所は、組み込み、Anthropic の見本、マーケットプレイス、ModsCode の 4 つ。最初の 2 つで形をつかむ。
- Discover に並ぶのはプラグイン全般。Mod かどうかは、フックとモジュールで見分ける。
- ModsCode は、コードが読める Mod を並べ、触れるものを見せる。安全の保証はしない。
- 星の数ではなく、
calls:の行、ライセンス、テスト、更新、動く画面で選ぶ。 - 入れる前に、読む、validate する、
--plugin-dirで試す、読んだコミットを入れる。